Before It's over

DOGFIGHT。
小川が「小川優」じゃない人物として舞台に立つのはもう何作目だろう?

mutogin.hatenablog.com


小川の初外部であるところの『新宿のありふれた夜』が決まったとき、わたしは「小川にはまだ私の知らない引き出しがあった」と綴った。それからもう2年が経って、今年なんかもう3つ目の舞台に立ったりして、私はなんにも知らなかったんだなあと思うし、知ってることなんてひとつもないんだなと初心に戻ることができた。嘘、ギターがめちゃくちゃうまいことだけは知ってる。
今回もオーディションだった、と聞いた。ということは小川はミュージカルに挑戦したいという気持ちがあったことになる。知らなかった。知らなかったね。
知らなかったことをこうやって知ることができるのは、小川が走り続けてくれているおかげだ。知っていることなんてひとつもないけど、知っているような顔をして小川のことを見た。今回も。

 

フェクター。今回小川が演じたキャラクター。一番の下っ端。
下っ端のはずなのに回を増すごとにチャラいというか場馴れというか、女知ってます女下に見てま~す!感が増してきてちょっと面白かった。ボーランドと仲がいいのか藤岡さんと仲がいいのかわからんが、ちょいちょい劇中でアドリブ入れてるとこがあって楽しかった。今回みたいに東京名古屋大阪と、長く続く舞台は小川にとって初めてだったと思うんだけど、それもあってなのかな、見るたびに小川がフェクターと仲良くなっている感じがしたな。わたしは今までのDOGFIGHTは小川同様見れていないんだけど、小川のフェクターがとってもクズでかわいくて幼くて好きで、そんなキャラクターを「小川がつくりあげた」ことがなんだかとっても嬉しいなと思った。
正直スゼット(フェクターがドッグファイトにつれてきた女の子)めちゃくちゃ可愛いと思うんだけど小川そこんとこどう思う?大阪で跪いて手の甲にチューなんていうアドリブかましてきたのは引き出しにもほどがあるだろうよ、となって動揺したけれども。その気になったスゼットに刈り上げジョリられてチュー何回もかまされてるの最高だったのでそこばっか繰り返し見たい。
社交ダンスも見れて嬉しかったな、姿勢が良くて軽やかできれいだった。これが15年の積み重ね…。最初から最後まで姿勢がほんとによくてそんなところも好きだなと初めて思った。
歌、も良かった!と思う。死ぬほどうまい人達に囲まれて、ボイトレをして、めちゃくちゃがんばったんだろうなって…。もともと小川の歌声は好きなので、いっぱい聞けてよかった。

ところで今江くんと結局仲良くなれたのかイマイチよくわからなかったんだけど笑、大千穐楽のカテコでサカケンさんのジャケットで遊んでたので打ち解けられはしたんだろうなと思っておきます。小川のグイグイ、大丈夫でしたか今江くん。
今江くんの表情たっぷりのダンスすごく好きだったな~。スティーヴンスのアドリブほんとにサイテーで笑った。個人的に大阪前楽でのおっぱいの先の動きが一番最悪だったと思う笑

 

引き出しの話に戻る。東京楽の挨拶で小川が「屋良くんからアドバイスをもらって、いろんな引き出しが増えた(意訳)」と言っていたと、Twitterのレポで見た。そんなん大好きで困る、と思った。引き出しの話をしてくれて嬉しかった。引き出しがたくさんある自覚があって興奮した。
小川の引き出しはあのころの私が思い描いていたよりもっともっと多くあって、いろんなかたちをしていて、狭かったり広かったり、きっとまだまだ思いもよらぬところに引き出しの取っ手があるんだろう。今回だけで何個開けたかわからないくらいなんだから。
小川が引き出しを見つけるところ、開けるところ、ひとつも見逃したくないと強く思った。きっともっとできるはず。終わる前に。

 

改めてDOGFIGHT、おつかれさまでした。次は12月で合ってるかな。一回りも二回りも、…物理的にも大きくなった小川のギター、楽しみです。
多分筋肉がつきやすい人なんだと思うので、筋トレは続けないでくれると嬉しいです。こちらからは以上です。